今年の反省と来年取り組みたいこと、興味があること

 今年も残すところあと5日である。こういうときは1年の経過とは早いものである、と語るのが通例ではあるが、あいにく自分は時間感覚が長い人間なのでこれには同意できない。
 それはともかくとして、今年度も色々CSの勉強法を暗中模索して反省点が蓄積してきたので、それを振り返りつつ来年取り組みたいことなどに言及したい。
 今年の勉強方針の一番の反省点は、実装フェーズをおろそかにしたことだろう。最近演習系の講義を多く受講して気づいたことなのだが、アルゴリズムを理解することとアルゴリズムを実装することには大きな隔たりがある。説明を聞いてわかった気になっても、コードに起こせないということがザラにあるし、実際に実装をする段階になって新たな疑問点にぶち当たることが多々ある。このため、プログラマはアルゴリズムを正確に理解するためには次のような段階を経るべきだと思う。
1,説明を聞いてアルゴリズムの動作を理解する。
2,アルゴリズムの動作を数式やチャートに起こす
3,コードとして実装する
今年はOSの講義などを受講はしたのものの、結局実装をしてないので、細かいところはほとんど理解しないままにおわってしまった。来年はOS周りもきちんと実装して理解を深めたい。
 逆に今年の学習方針で成功したと思うのは、柱をいくつか立てて、日替わりで取り組むようにしたことだ。例えばA,B,Cという3本の柱を立てたとすると、A(月曜日)ー>B(火曜日)ー>C(水曜日)ー>A(木曜日)・・・という具合に進めていくことになる。これは飽きを防ぐのに役に立ったし、一つの柱に1日の時間を集中投下することになるから成長も実感しやすくなった。僕の場合は、CS関連・開発・セキュリティ学習、の3本の柱を立ててこれを実行した。
 ここからは来年取り組みたいこと、いま興味を持っていることの話。
 まず、最近とても興味があってやってみたいと思っているのは、ラズベリーパイなどをつかった電子工作である。結局自分は低レイヤのほうが関心があって、ラズベリーパイを用いた工作ではこういった話題にたくさん触れられそうなので面白そうだ。また、電子工作の場合は成果物が目に見える形になる。これは魅力的だ。
 続いて、Linux Kernelの探求にも興味を持っている。OSの講義で学んだことへの理解を深めるという点もあるし、単純にKernelの開発に憧れがあるという意味もある。自分がこういった複雑なプログラムを組むようなプログラマになることは考えにくいが、憧れを持つのは自由である。Kernel読みをすることが類似のコードを書く上での助けとなるのは間違いないはず。
 最後に、読み物関連の話だが、来年は雑誌もいろいろ手を出してみたいと思う。今年は学術書や技術書はいろいろと手を付けたが(読み終わったとは言っていない)、雑誌や業界情報、ニュース関連はほとんど読もうとしなかった。結果としてトレンドに疎くなってしまった。来年からは就職関連の面談とかも入ってくる予定だし、そのときに何も業界のこと話せないのは、いろいろ不味そう。まぁ、単に日経raspberry piを読むための口実、というのもあるが。