Tクラスの思い出

・隣のやつとは話さないでおこう
 中学校でいろいろと問題があったから、県内でも少し変わった雰囲気のあるミッションスクールにやってきた。それは良いのだが、入学早々隣の席のやつが危ない感じだ。入学式で足を組んだりしてるし、姿勢は悪いし、これは明らかに素行が悪そうだ。中学時代は不良だったに間違いない。極力話さないようにしよう。と、心に誓ったのに結局はそいつと一番長い付き合いがあるという今日この頃。

・派閥
 クラスが中学と違って男子が少人数になってもその中で分かれるのだった。まずなすしとHoriKがくっついた。そして「隣のやつとは話さないでおこう」だったのに結局そいつをすぐ加えることになった。そして残り3人のうち2人は他の所に派閥がある。1人は完全独立軍である。これで卒業まで続いたが昼食は必ず6人で固まっていたのである程度結束があったとも言える。女子は、まぁ……。昼食グループ分けがよく変わるのでなんかそこから見えてくるものがある。

・Mt.Aへの挑戦

 何の縁があってか知らないが、地元のA山というに定期的に登っている。A山には2つの峰があり、峰から峰への移動は道が若干わかりにくくなっているため、多少の注意が必要である。かつてそれによって3人揃って迷子になったことがある。

 どちらかというと道中の会話がメイン。山頂で食事をするのも楽しい。時期には桜をお目にかかれる。性能の良いカメラを使うときれいに取れて面白い。

・課題分担

我々が通っていた高校は毎日相当量の課題が課せられていた。きつすぎる校則と拘束時間の長さもあって、まるで我々が生まれながらにして罪を抱えているのだと言わんばかりである。さて、ここで真面目に課題をこなしているようでは、反抗心あふれるTclassの住人としては失格である。課題を分担して苦労を軽減しよう!結果的に、課題分担はうまく機能したといえばうまく機能したし、うまく機能しなかったといえばうまく機能しなかった。確かに課題に取り組む苦労は軽減されが、各人が生活している時間が違いすぎるので、わけのわからない時間に頼んでいた担当箇所があがって来たりする。朝の6時とかにアップロードされても複写不可能だよ!!(ブチギレ)あとは、課題の担当範囲ごとによる労力の違いなども度々トラブルに発展した。今となって考えれば、これは現実の仕事分担でも散見される問題なので、実社会でのコミュニケーションの練習の一環としては有用だったかもしれないが、それにしたって課題が多すぎである。拘束時間も長すぎである。早く開放しろ! 

・りりんの消失

HoriKとなすしから見てりりんが失踪状態だったことがある。当時ほぼ毎日Skypeで会話してたので5日間の音信不通は2人からすると異常事態であった。

その真相は、マンゴー杏仁豆腐による食中毒の戦い(レギュ:自己免疫only)。よりによってこの期間は春休みのため、皆勤賞は守られた。

・七輪バーベキュー

 HoriKの「かき餅が焼きてぇ!」という発言から始まった。その後すぐに七輪を手に入れるからすごいもんである。餅を焼くのはもちろん、芋やステーキまで幅広く燃やした。また、原始人のごとく七輪の周りで踊り狂ったことも。

・NA GA TO MO

なすしの友達の友達であるNA GA TO MO君は非常に積極的な人なので注意しなければならない、と風のうわさで聞いた。その理由についてはよく存じ上げない。 被害者が存在するらしい。

 ・体育祭

非常に男女不平等な行事であった。なんせクラスの男女比の問題でやたら出る競技が男子だけ多かったのである。りりんはゴール直前に粉に顔を突っ込んで食べるマシュマロが目的で3年連続で障害物競走に出場し、そのうち2回制覇している。また、りりんは3年次に団のリーダーの一角を務めたが、団長がりりんの取説を持っていなかったので非常に扱いが下手であり、脳死でりりんを連続で繰り出したもんだから後半の空気がダレていた。 また、1年の時、応援練習中に同級生が体調不良で倒れたが、そのときリーダーをしていた奴が誰の目から見ても明らかに体調不良のそいつに向かって「オイ、そこふざけんな!ちゃんとやれよ!」と本物の狂人のようにキレ散らかしていた様子を見て、本当にドン引きしながら『こうはなるまい』と私たち3人は思った。

・E先生から学ぶこと

我々とはあまり面識はなかったような気もするが(りりんは面識が無かったのでニュースを聞いてK先生と混同してしまった)、まぁ少しは尊敬していたかもしれないE先生が、まぁなんというか手近な女性に手を出しちゃったというかアプローチしちゃったとか、ついて行っちゃったというかまぁなんというかそういう件で、なんというか人々の安全を守っている人たちというか、国家公務員というかなんというか警察というかポリスメンと仲良くなってしまったというより逮捕されてしまった。この件は衝撃的だったため、今でも我々の間ではしばしば話題に上がる。ただし、我々は単にこの件を衝撃なニュースとして片づけてしまってはいけないのだ。この件は社会における男性の位置づけ、生きづらさみたいなのを暗示している部分があると思うのだ。女性の権利の拡大は行われたが、男性の責任の縮小はきちんと行われてきただろうか、社会保障の観点から見て本当に平等なのだろうか。教育は男女ともに平等に成果を上げる機会があたえられているだろうか。我々は真に男女平等についてきちんと議論するべき段階に、今いるのかもしれない。 

・O.A先生とは何だったのか……

我々3人とは1年間を共にしたが、授業の都合で他のクラスメイトとは関わりが薄い。よってもはや3年間担任がF先生だったかのような扱いである。

・りりんの痙攣

りりん君はステージや人前に立つと痙攣してしまう性質があるようだ。きらびやかなスポットライトと、激しい音楽が鳴り響いている中でクネクネと痙攣を起こしている(ダンスをしている)様子を、季節の要所要所のイベントで観測した。高校生の間にも何度か堤防で魚釣りをしたが、釣り上げられた魚が跳ね回るモーションがちょうどこれに似ていた。しかもこんなものがオーディエンスの心を掴むとは...。 

・玉音放送  タイプ ノーマル 威力 ー 命中 100 効果 相手全体を眠らせる

英文法担当M先生の専用技。ただでさえ面白くない内容を学んでいるのに声質まで眠い。放送室経由で声を聞いた者の誰かが名付けた。授業でHoriK以外全員が眠りになったダークホールのような技。時と条件を表す副詞節は未来自制を現在時制で代用する。

・修学旅行編

ディズニーシー

 タワーオブテラーでHoriKの首が締まった。りりんからは有りえないほどの甲高い「キャー!」の声

 お台場

 自由行動と言いつつ、行動範囲がお台場に制限されていたが、レゴを買うためにりりんは電車時刻等の事前調査をして行く当てが無く迷っていた3人の男子を連れて豊洲に逃げた。HoriKとなすしは集合場所の目の前にある建物に入った。逃げおおせたりりんと3人は集合時間に間に合うように帰ってきたが、HoriKとなすしは近かったにもかかわらず遅れて大目玉を食らっていた。ただ、タイミングの問題なのか何なのかよくわからないが、なすしへの風当たりが強かった。気の毒。

・生徒総会

クラスの副委員長をやっていたりりんに白羽の矢が立ち、生徒総会の議長を務めることとなった。普通、生徒総会は一般生徒が校則等に意見を述べ生徒会が応答するだけの大概の生徒が暇だと感じる面白みのない会である。しかし、りりん議長によって全て崩壊する。初めは真面目に進めていたが、途中から活きの良い下級生がいたことやこういうとき表に出ないHoriKが意見を述べたことでクッソ笑えてきて完全に緩み普段の自分が出て、やる気のかけらも無いような声で読み上げたりして生徒総会を笑いと混沌に飲み込んだ。場が活性化して意見は沢山出たのである意味成功である。HoriKの論破で会計は泣いた。2年次の担任は「途中まではちゃんと出来てた」と頑張りを認めてお咎めはほぼ無かった。これで卒業まで一部の下級生に議長と呼ばれることとなる。 

高校を去ったあと

・Mt.Aへの再挑戦

大学に入ってからリアルではしばらく会っていなかったが、久しぶりにメンバーが揃うことになったので、地元のMt.Aに夏休みに再挑戦した。これまで何度もMt.Aには挑戦しているものの、夏場の挑戦経験はほとんどなかったため、難易度を見誤った。照りつける直射日光とコンクリートからの反射熱でボコボコにされた。全員、言語中枢が加熱されたせいで、しばらくまともなコミュニケーションが取れなくなった。

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