Ubuntu上のホストオンリアダプタでpingが通らない場合の対処

  Ubuntu20.04上でVirtualBoxを用いて、Kali linuxを立ち上げ、ホストオンリアダプターを設定しようとして詰まったので、その解決策等を書き残しておく。文字通り、今回は

ホストOS -> Ubuntu20.04 

ゲストOS -> Kali linux(5.15.0)

となっている。

発生した問題

 ・Kali Linux -> Ubuntu20.04 及び Ubuntu20.04 -> Kali linux の両方向で、pingが通らない。

 ・Kali Linux -> ホストオンリーネットワークのDHCPサーバ はpingが通るのだが、Ubuntu -> ホストオンリーネットワークのDHCPサーバ のpingが通らない。

そもそもの接続手順

 まずは、普通にホストオンリーネットワークアダプターをvirtual box上の設定から追加する。その後、Kaliのマシン設定のページからネットワーク設定を開き、先程追加したアダプタを追加する。

 今回はアダプタ1にホストオンリーネットワークアダプター、アダプタ2にNATを設定している。


 その後Kali Linuxを立ち上げ、ネットワークの設定をする。現行のKaliだと、GUIの"Advanced Network Configuration"がかなり使いやすくなっているので、これを用いて、2つのアダプターを設定。

 ここまでで再起動する。

 再起動後、

    $nmcli device

 を実行し、2つのイーサネットネットワークアダプタが表示されたら成功。


問題の解決

 さて、ここで前述の問題が発生。外部へのping、自身へのping、ホストオンリーネットワークのDHCPサーバへのpingのいずれも問題なく通るのだが、ホストOS(Ubuntu20.04)へのpingが通らず、"unreachable"になってしまう。

 この問題だが、Ubuntu20.04側の設定に原因があるようだ。Ubuntu20.04 だとvirtual boxの設定を行っただけでは、ネットワークのコネクションを有効にしてくれないようで、Ubuntu側でネットワークのコネクションを有効にしなければならない。

 Ubuntu側に戻って

    $nmcli device

 を打つと、先程設定したvboxnet0が案の定"unmanaged"になっている。これが原因のようだ。


 $sudo nmcli device connect vboxnet0

 で有効化でき、pingが通るようになる

Error: Failed to add/activate new connection: Connection 'vboxnet0' is not available on device vboxnet0 because device has no carrier

 最初は上記のように怒られてうまく設定できなかったのだが、virtualboxを再起動したらうまくいった。もちろんアダプタの”ケーブル接続”にチェックマークが入っていることは必須条件なので、確認すること。確認はKali-linuxのマネージャーの設定画面にある、"ネットワーク"からできる。ホストオンリーアダプターを設定しているタブの”高度”というところを開いて、”ケーブル接続”にチェックを入れる。
 さて、pingが通るか試してみよう。

Ubuntu-> Kali linux

Kali linux -> Ubuntu

よしよし。

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