今が一番時間があるんだということ

 家族が病気になったことをきっかけに地元に帰省することになった。地元は人の出入りが少なく、地域社会が完全に固定化しきっている町で、近年で街全体の高齢化も顕著になって生きている。そういう人々と話したりして、あらためて人生設計について考えたりする。
 このブログの著者は3人とも20代で、将来への漠然としてた不安を抱えている。その一方で、時間的猶予を多く持っていて、なんなら延々と人生が続いていくものという錯覚すらを起こしている。僕もその例に漏れないのであるが、地元で色々話をしているうちにその認識も修正されてきつつある。
 父親とドライブをしている時に、父親が自分の今後について語っていた。父親は僕の祖父(父親の父親)のこの頃の仕事の様子を見て、自分も今後はこういう感じになるだろうということを言っていて、それが自分の人生だと言っていた。そこには、落とし所を見つけたという安心感と達成感が感じられたが、それと同時に、これ以上のスケールを目指すような、そういう衝動的な何かはもうなくなってしまったのだなぁという印象も覚えた。50代は勝負に出て一発当てるというフェーズではもちろんないし、支える家族もあるのでリスクを取るのはできればやめていただきたいというのが本音ではあるが、それでも、終着点を意識した人間の発言には寂しさが感じられる。
 我々にしてもいづれはそういう終着を見据えた人生設計をしなければいけない段階がいつかはくるのであって、将来どうしようかとか言って模索を続けたり、衝動的にバカみたいなことをやったりできる時間は延々ではないのである。
 要するに何が言いたいかというと、今が一番時間があるんだということを認識しないといけないということで、今やりたいことは今全部やっておいた方が良いのだ。未来のどこかでは時間的余裕が持てるはず、という謎の楽観的推測を多くの人がしているが、そんな未来はないのである。今が一番時間があるんだ。
 ということで、卒研を理由にUnityの勉強を先送りにしていたけど、余暇時間を使って真面目に勉強します。
 みんなもやりたいことは今やっておいた方がいいよ。とりあえずカレンダーを見て、スケジュールをきちんとロックしたら取り組めるはずでしょ。

4 件のコメント:

りりん(輪理無) さんのコメント...

その錯覚、マジ分かる

HoriK さんのコメント...

錯覚は修正できるし、今が一番時間があるという意識はある程度は希望をあたえてくれるものじゃないですかね 

なすし さんのコメント...

すごくいい文章を書きますね。
今をただ漠然と生きるのではなく、先を見据えたうえで自分のやりたいと自分の持つ残り時間との兼ね合いを見ながら生きていくことが大事ですね。

HoriK さんのコメント...

どうも。まぁ理想的にはそうですね。もうちょっと無鉄砲でもいいかもだけど、君まだ若いんだし

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