杵築散策

 定期的なAFKということで、今日は大分県杵築市に行ってきた。
 杵築市は杵築城の城下町の歴史的な風景が有名な場所である。隣の席に座っているクラスメートが杵築市出身の人で、その人の紹介で興味を持った。古風な街といえば先日出かけて行った豊後竹田市を思い出すが、杵築の城下町は二つの山をその間をうまく使って武家屋敷と商人の街を一体にした非常にコンパクトな場所で、山の麓にべったりと広がる豊後竹田の城下町とはまた違った街並みが見られるだろう。散策のルートは杵築市のHP上でも紹介されているので参考にすると良いだろう。

 今回は電車で杵築市にきたので、散策の開始地点は杵築駅。杵築駅は市街地からはやや離れたところにあり、周囲には小規模な住宅街と山、畑などが広がっている。ところどころに赤みのある山に午後の陽光が落ちていて美しい。
 
 途中のスーパーで飲み物を買ったりした。出先のスーパーってなんかいいよね。決して大きくはないが十分な品揃えがあった。
 道を歩いていると、一面の畑に出会った。写真だと色が微妙なのだが、実際には眩しいほどの黄金色である。空の色や遠景の山の色とのとりあわせが素晴らしい。圧倒される。もう少し進むと市街地になる。一面の畑から突然の市街地という、急激な変化で、なかなか面白い。
 そして、市街地へ辿り着く。市街地は案外普通の街並みで、城下町という感じはない。城下町へアクセスするにはふるさと産業観光案内所という施設の横にある山道を少し登っていく必要がある。
 道を登って城下町へ。この瞬間が面白くて、城下町は山の上にあるので、市街地からは見えないのである。それが山を登ると道がひらけて、そこに突然城下町が現れる。別世界に迷い込んだような感覚がある。
 こういうところに来ると迷いがちなのだが、現在地点を教えてくれる立て看板があちこちに立っているので、割とスムーズに移動できる。これは非常に助かった。上述の通り城下町はコンパクトにまとまっているのだが、土地の起伏が結構あるので距離感が掴みにくい。移動の旅にそこに立っている立て看板を見て、次の2、3手を確認しながら動くことで迷わずに移動できた。
 商人の町。古風な様式の家や店が並んでいる。商人の町では木製品や酒、軽食などが販売されていた。建築物の様式は古いものが多いが、どこも綺麗に塗装されているためか、あまり古さは感じなかった。面白いのは古風な建築物に混じって洋風の家や、現代的な一軒家も立っているところだ。時代感はバラバラだが、綺麗に混ざり合ってまとまっている。
 商人の街の中には市役所もある。周囲の景観に見事に溶け込んでいるが、結構の高さのある建物。
 城下町の端に行くと展望台があり、杵築城の円形を望むことできる。小高い丘の上にあり、城が周囲の街を見下ろす形。コンパクトな城だが、となりの八坂川との対比でさらに小さく見える。
 杵築城は城下町とは別の丘の上に立っているため、一度城下町を降りてから城を目指す。距離自体は近いのですぐに移動できる。
 途中で見つけた杵築城についての解説文。事前調べなしでここに来たので全然知らなかったのだが、どうやら実戦にも使われた実績のある城らしい。当時の街並みがどういったものだったかは知らないが、周囲の街並みもこのコンパクトな城も、実戦からは遠い印象を受ける。どういう感じで戦ったのだろうか。不思議に思った。
 杵築上ふもとで撮影。タイミングがとてもよかった。夕日がとても綺麗。街の見通しの良さと、流れの緩やかな川のおかげで良い写真がとれて満足。
 そして杵築城。残念ながら入城時間に間に合わなかったので、近景での写真のみ。近くで見てもコンパクトな城。元々の杵築城は廃城令のおりに壊されたようだが、その後に復元が行われた。当時の城はどんな具合だったのだろうか。やはりこんな感じだったのかな。
 写真も撮れたので帰宅する。いい散歩になった。
 帰宅途中。街から杵築駅までがなかなか距離があるので徒歩だと戻るのが大変だった。おまけに街灯が少なくて暗かった。杵築散策の際は気をつけて。
 以上で杵築散策のレポートとする。定期的なAFKは気晴らしになっていいですね。

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