2023年の猛省

 2023年が終わろうとしているので、振り返っておく。今年は問題の多い年だったから、きちんと反省をまとめておきたい。今後、同じような年を繰り返さないようにしよう。
 今年はメンタル面の不調でほとんど一年を不意にしてしまった。緊張感や焦燥感、不安感が一日中張り付くようになり、それに伴って活動量が大きく低下した。食事や睡眠といった日常生活にも大きな支障があった。いちどきは趣味や専攻分野への関心も喪失し、無気力状態に陥った。幸福度が著しく低下し、将来への明るい展望が持てなくなった。
 去年の振り返りを読んでいると、前兆もあったように感じるが、手を打つのが遅すぎた。
 現状は回復基調にあり、前向きな展望を取り戻しつつある。日中に色々とこなすだけのエネルギーも持てるようになってきた。
 一年間の経験から、メンタル面での健康を保つための努力をすることの大切さと、それらに何が必要であるかがわかってきたので、書いておく。

・生活基盤の整備
 最も重要な要素は生活基盤だ。一定以上の生活基盤を作り、それを固定化させるのはとても大切なことだ。軸になるのはやはり、睡眠周期、運動習慣、食事。
 結局のところ自分の幸福度というのは、自分がいかに活動的でいられるかという点に多分に依存しているわけで、それを決めるのは自分の生活基盤なのである。生活基盤の改善なくして、幸福度の改善なし。
 睡眠は毎日7時間程度が目安。まずは量を確保すること。それができるようになったら、その周期をきちんと固定化するとよい。睡眠の乱れは体調の悪化に直結する。体調の悪化は活動量の低下につながる。周期が固定化も睡眠自体の質の向上を考える上では欠かせない点だ。
 運動習慣、食事が必要な理由についても、上記に同じ。体が動かなくなると、頭も動かなくなる。食事が足りないと頭も体も動かなくなる。結局は、調子の良い状態をいかに保つかということにかかっている。心技体ともいうように、メンタルと体には密接な関わりがあるのだ。

・楽しいことをする
 やるべきことをやる、ということは確かに大切である。しかし、それだけをやり続けるというのは良くない。主業務以外の何かに没頭する時間を持つべきだと思う。そうした時間は安らぎを持たせてくれるし、そこで成果が上がれば自身にもつながる。

・本を読んで勉強する
 可処分時間の何割を、また、読書時間の何割を主業務のための勉強に費やすべきか、ということについては別途考える必要があるものの、やはり勉強はした方が良い。それは情報量を増やすことによって問題難度が下がる、ということが往々にしてあるからである。問題難度が下がれば精神面での余裕もある程度確保できる。
 重めのタスクに取り組む必要があり、ある程度内容が予見できるのであれば、それについて本を読んで情報を仕入れておくことを勧める。

・瞑想を覚える
 苦痛を感じている時は、大抵自分の置かれている状況を過度に悪く見積もっている時である。冷静になって考えてみると置かれている状況はさして悪くなかったりするが、そういう状況では冷静になることは難しい。そういう時に有効なアプローチの一つが瞑想である。目の前の苦痛から目を逸らし、距離を作って、問題の大きさとを見直す余裕を作ってくれる。瞑想のやり方を学ぼう。

・専門家に相談する、薬に頼る
 事態が悪化した場合には自分の力だけではどうにもならないことがある。そういうケースでは早めに専門家(臨床心理士なり精神科医なり)に相談することが有効だ。薬の服用によって改善のきっかけが作れるケースがある。特に、生活基盤を維持するのが難しくなるレベルの問題が出ているケースでは、薬を使ってでも改善を急ぐべきだと思う。

・Todoリストは法律ではない、計画は遅延するものだと認識する
 進捗を管理する上でTodoリストは有効だが、完全なものではない。計画段階でタスクの難易度や工数が正確に推測されていることはまれで、計画は往々にして遅延するものである、ということは念頭に置いておかなければならない。そして、これはTodoリストで何を管理しているかというのにもよるが、Todoリストの内容は法律でもなんでもないのだから、こなせなかったからといって自責にかられる必要はない。遅延したなら再調整すれば良いし、必須でないのなら削除しても良い。

・今が一番時間があるのだという認識を持つ
 過去の時間の使い方を後悔したり、余裕のある将来のいつか(そんな日は訪れないが)を夢見たりする前に、いかなる場合においても今が一番時間的余裕があるのだということを認識した方が良い。今の時間の使い方は今の計画でどうとでも調整できる。今やりたいことは今できるだけやっておいた方が良い。過密なスケジュールでも全く空きがないということはないはずである。いつかやろうと思っていたことを、いま、やろう。

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