瞑想への取り組み

 今年はマインドフルネスの瞑想に少し真面目に取り組もうと考えていて、生活の中に瞑想のための時間を組み込んだり、書籍を買って読んだりしている。今読んでいるのは「はじめてのマインドフルネス」というもので、これはマインドフルネスのエッセンスを絵画から読み取ろうという少し変わったコンセプトの本である。読んでみると意外とわかりやすいし、共通のエッセンスを複数枚で繰り返し述べているので、項目数の多さの割には内容を記憶に留めやすいと感じる。

 ”生活の中に瞑想のための時間を組み込んだり”と前述し、これは本当なのだが、マインドフルネスの瞑想は究極的には時間を取らなくてもできるものである。というのも、これは何かをやっているときに自分がやっていることに対して意識的・自覚的であることを求めることであって、したがって、これは瞑想時間でなくても実施可能なのである。例としては、歯磨きとか洗濯とか、風呂の時間などだ。こう言ったときに過去や将来について考えていたら、それに気づいて今起こっていることに注意を戻すようにする。歯磨きだったら、ブラシが発している摩擦音とか、ブラシを動かすことで腕にかかる重量感とか、換気扇の音、タイルの光の反射具合など、知覚できる色々な感覚に焦点をあてるようにする。

 とはいえ、いきなり上記を実施するのは難しいので、まずは瞑想の時間というのを確保して練習をするのがおすすめである。椅子に深く腰掛けて目を閉じて、呼吸や環境音に集中する。慣れてきたら散歩中の練習が個人的には良い感じだった。普段、我々はどのくらい自覚的に歩いているだろうか、散歩道を注意深く観察して、気づくことはないか。

 取り組んでみて、自分の瞑想はまだまだ初歩的なレベルにとどまっているものの、それでも心理的安全性の高まりを感じている。自分が苦痛と感じる体験を反芻しがちなことについてこの数年間ずいぶんと悩まされてきた気がするが、瞑想はこの問題についてのかなりクリティカルな解決策になりうると考えている。

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