おひさしぶりです

 就活で東京に来ておりまして、夜が暇だったので久しぶりに書いてみます。


本屋に行くとワクワクする。

500円を握りしめ、ワンピースの最新刊を買う為、街まで走っていた小学生のあの頃から変わらない。
今でも本屋に行くと、最新刊や流行りの本のコーナーにふらっと立ち寄り、大好きなハヤカワ文庫の前では何か面白いものはないかと無意識に探している。
紙媒体は良い。物語が佳境に入るとページをめくるスピードが自然と早くなる感覚。自分の本棚を大好きな作品で埋めることで所有欲を満たすことができる。そして、自己啓発本や参考書を何度も読み返し、ペンやマーカーで汚し、読み古していく感覚。また、時が経ってそれらを本棚から取り出し、再び新鮮な気持ちで読む体験。これらは紙媒体だからこそ得られる体験だ。
2年前、生活環境の制限の厳しい特殊な職に就いた。自由な空間は一般的な社会人と比べて狭く、本棚を置くことができない。
そこで出会ったのが電子書籍だった。スマホのストレージとデータ環境さえ整えば、物理空間の制限なしに読書を楽しめる。また、クレジットカードさえあれば、ネット上で気軽に書籍を購入できるという敷居の低さも魅力的だった。そこからというもの、今まで読んでいた作品の最新刊、巻数が多くて購入に戸惑っていた作品、出先で気軽に読みたい本等など、すべてが電子書籍へ移行し、紙媒体で本を買うことがなくなった。
しかし、それでも本屋へ通うことは辞めなかった。本屋で気になる作品を見つけるとその場で電子書籍での購入をするという、本屋をバカにしたような行動を平気でやるくらいに電子書籍の利便性の虜になってしまっていた。(流石に最近は辞めた)
これはゲームにも同じことが言えて、今まではゲーム屋や電気屋で最新作のパッケージ版を買うという行為から得られる喜びや楽しみがあった。しかし、ダウンロード版という利便性の塊のようなものを知ってしまった今では、最新作をいかに0時からプレイするかということに囚われてしまい、あの頃のパッケージ版への熱が完全に冷めてしまっている。
アナログからしか得られないロマンにも近い体験、快楽を求めるのか。デジタルからしか得られない便利を求めるか。本質的な内容物は、本では文章、ゲームではデータという点では同じかもしれない。どちらを選ぶのに正解も不正解もないと思う。
それでも、自分の性格や状況にどちらが適しているのか、長い目で見たとき、どちらを選べば後悔が少ないのか。しっかりと見極めたうえで、自分の判断基準をしっかり持ち選んでいきたい。

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