SIYを読んだ

 Google社で作られたSearch Inside Yourserlf(SIY)というプログラムについて書かれたチャンディーメン・タン著の"Search Inside Yourself"を読んだ。このプログラムは教育プログラムの一種で、マインドフルネス瞑想の実践によって情動的知能を高め、これによって自身の幸福度の向上や職場での人間性の改善などを行おうというコンセプトで作られたものである。本の中では瞑想が情動的知性に深い関連があることが繰り返し述べられており、それによって瞑想が科学的根拠に基づく行為であることを強く主張している。SIYにおいてどのようなトレーニングを実践しているか、それが何のために行われるトレーニングか、ということについてもかなり整理して書かれており、トレーニングの内容と関連がスムーズに理解できる。マインドフルネスをこれから始めようとしている人にも勧められる内容になっていると思う。マインドフルネスを織りなす精神性というか、そういったものについてはあまり触れられていない(というか、あえて触れていないのだと思う)ので、関心がある人はティクナット・ハン著の”<気づき>の奇跡:暮らしの中の瞑想入門”あたりを読むと良いのではないか。僕はこの本は5年くらい前に読んだ記憶があるが、自分自身があまり精神性から物に入っていく質ではないので、懐疑的な印象を抱いていた印象がある。今読んだらまた感想も変わってくるのかもしれない。それからどの本でも必ず言及されているJ.カバットジンの"マインドフルネスストレス低減法"は今後必ず読むことにしたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。