卒研発表を聞いて思ったこと等

 卒論の発表会などに参加して、卒業研究の成果について説明を受けているが、なかなか難しそうだ。今回は卒業研究で特に大きな障壁となりそうだと個人的に感じたことについて整理しておきたい。

 まず1つ目は、課題設定の困難さである。研究における課題設定の重要性など、いまさら語る必要すらないレベルだが、やっぱりここがある意味一番の難所で、一番躓きがちなところだ。恐ろしいのは課題設定の前提としていることが誤っている、あるいは誤っている可能性があることだと思う。ここが誤っているとその上に積み上げた成果物が一気に崩れることもあるだろうと思う。とはいえ、なんか噛み合っていない問題設定とか無理のある問題設定というのは、他人から見てもやはり違和感を覚えるものだから、設定をしたあとは周りの人の率直な意見を聞いたりするとある程度は解消できるのではないか。

 2つ目は実装力の低さ。大学の学部生は専門家でも技術者でもないから、ふつう実装力はそこまで高くないと思う。アイデアを思いついてもそれを実装するまでにはかなり時間がかかるし、そもそも実装力の低さについての自意識がアイデア出しを妨げるということもあると思う。これの解決策はどうだろう、答えになっていないような気がするけど、結局は実装力を鍛えるということに他はないのではないか。結局は開発でも研究でも、日頃どれくらいコード書いてるかっていうのが重要なんだろう。

 3つ目はどれくらい思いきれるかという点。1年は長い期間だけど、それでも有限であることに変わりはないから、すべてのアイデアを実装するできないし、すべての文献を調査することはできないし、すべてのケースを網羅してテストすることもできない。広く構えず、カバーできないところは潔く捨てて、どの範囲の何について研究するのか、を早めに見切ることが重要だと思う。完璧主義者には辛いところ。

 とか、いろいろ書いてみたが、やってみないと分からない。どうなることやら。

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