おおよそ日報のようなもの。大学でグループワークをする機会が結構な頻度であるのだが、基本的に失敗する。いくつか原因があるのだが、大学の講義特有の事情を排除して最も一般的な要因を抽出すると、互いを見知らない状態でグループワークが進行するから、ということになるだろうと思う。おそらくグループ・ディスカッションとかのレベルだったら互いをみしらなくてもある程度の水準くらいには達すると思うが、成果を作るところまでやる必要があるグループワークとなると事情が変わってくる。まずは成果を作るために相当量の仕事量が発生するので、その期間中グループメンバーをその仕事に拘束する必要がある。そして、実際に形にする段階で、これまで考えてきたアイデアに曖昧性があったのだと気づくシーンも多くある。グループメンバーのモチベーションや知識量にも違いがある。プロジェクトが長期的になればなるほど、それは顕著に響いてくる。チームメンバーに何かをやらせる、とか、きちんと話し合いをする、お互いの作業状況を把握する、とかそういうことが簡単にできるグループであればうまくいく率は高いと感じているが、そのためにはチームメンバー同士がある程度以上見知った状態でなくてはならない。大学のグループワークではあまりそういうのは期待できない。
大学に限らず、どこでもこういう問題は起きていると思う。伝達ミス、理解の齟齬などが原因となっているミスがよくニュースになっているが、見知らない人間同士が集まってうまく仕事をするということ自体、困難が伴うことなのだろうと思う。