アルバイトという社会体験記 no.2

 私はアルバイトを始めて、暗黙の了解に悩まされています。定時に上がるのはおかしい、言われなくてもこれくらいはやるべき、大学生なら○○してくれる。これらは、仕事を円滑に進める上では確かに必要で、少しくらいの譲歩が必要になってきます。しかし、これが当然と思われ始めると歯止めが効かなくなり言われるがまま惰性で従うことになります。動かす側にとっては便利な駒の出来上がり。この流れを上手く利用する人間ほど恐ろしいものはなく、このタイプの人間が上にいる組織は地獄です。しかし、そのようなタイプの人間ほどコミュニケーションがうまく、その構造を曖昧なものにして、動かされる側は麻痺し、受け入れてしまう。そうして搾取された側はそれを当然として受け入れ、人を動かす側になった際にその構造の無常さに改めて気づきます。しかし、それでも暗黙の了解というものを利用してしまいます。なぜなら、暗黙の了解無しに仕事が回らない構造ができてしまっているからです。

そのため、バイト先は暗黙の了解を規則として形あるものにすべきだと思います。まず初めに、低賃金のバイト生という存在に見合った責任なのか、また責任や仕事に見合った賃金なのかについて再考して、給料の再設定、責任の見える化が大事だと考えます。それでも、バイトをただのすりつぶしとしか考えていない企業様にとって、学生がこんなことを申し上げたところで御耳に入らないのが現状です。そのため、私たちはそのような組織文化に適応していくか、抜けるかを選ぶ必要が出てきます。私の周りでも抜けていった人は少なくなく、適応を選んだ自分はほどよく頑張り、無理をしないということをモットーにバイト先という組織文化に馴染んでいます。

2 件のコメント:

HoriK さんのコメント...

君の働いている某ファストフードチェーンは、世間では徹底したシステム化が印象的な企業として認知されていると思いますが、実態はそうではないようですね。恐ろしい。
「適用した人」と「抜けた人」を足してもおそらく100%にはならなくて、そこには「適用できていないけど、他者評価が気になるせいで無理して頑張っている人」が相当数いるのではないでしょうか。程よく頑張る、というのも他者評価を気にしがちな現代人にはなかなかハードルが高いことでしょうし。

なすし さんのコメント...

「適用できていないけど、他者評価が気になるせいで無理して頑張っている人」これが大多数だろね。けど、極限までその組織と人が嫌いになったら、他者評価とか気にならない気もする。(某11コンビニ経験談)

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